イベントの会場に車を置いて、少し離れる。そのあいだ、車は無防備です。当て逃げ、いたずら、ドアの開けすぎ。ドラレコがあれば、あとで確かめられる場面は多いはずです。
ただ、カスタムした車は、ドラレコ選びで引っかかるところが、普通の車と少し違います。リアガラスのスモーク、低い車高、大きなウイング、増えた電装品。そこで、選ぶ前に知っておきたいことを、順番に書きます。
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前だけか、前後か
迷ったら、前後2カメラにしておくのが無難です。追突やあおり運転は、後ろから来ます。前だけだと、いちばん困る場面が映りません。形は大きく3つで、本体とカメラが一体のもの、前後のカメラが別になったもの、ルームミラーに組み込むものがあります。後ろを撮るなら、リアカメラが別体になっているタイプが、取付位置の自由度も高く、よく選ばれます。
前後の画素数が同じとは限りません。前が200万画素で、後ろが100万画素という機種もあります。比べるときは、前と後ろを、別々に見てください。
スモークを貼った車は、リアの映像が暗い
リアガラスにスモークフィルムを貼っている車は、多いと思います。ここに、ドラレコのリアカメラの落とし穴があります。スモーク越しに撮ると、映像が暗くなり、特に夜は、センサーの感度を上げる必要があって、ノイズが増えて画質が甘くなります。
これに対応して、リアのスモークの濃さに合わせて、映像の明るさを調整する機能を付けた機種があります。ケンウッドは、「スモークシースルー機能」を、2019年発売のモデルで初めて搭載したと紹介しています。夜の暗さに強いセンサーを使った機種を選ぶのも、ひとつの方法です。フルスモークにしている人は、ここを最優先で見てください。
もうひとつ、大きなウイングやハイマウントストップランプで、カメラの視界が欠けないかも、確認が必要です。付ける前に、カメラを仮に当てて、映る範囲を見ておくと、取り付け直しを避けられます。
画素数より、暗さとLED信号
画素数は、高いほど安心に見えますが、夜の映りや、LEDの信号機のちらつきへの対応のほうが、実際の使い勝手に効きます。選ぶときは、HDRやWDRといった、明暗差に強い機能と、LED信号に対応しているかを、あわせて確認してください。ナンバーが読めるかどうかが、記録として一番大事です。
駐車監視は、バッテリーとの相談になる
イベントで車を置いて離れるなら、駐車監視は魅力的です。仕組みは、駐車中は車の電源が切れていて、ドラレコも止まっているので、衝撃を感じるセンサーや、近づく人を感じるセンサーが反応したときに、ドラレコの電源が入って録画が始まる、というものです。電源が入ると自動で録画を始める機種なら、あとから、駐車監視の機能を足すこともできます(DIYラボの解説)。
注意したいのは、バッテリーへの負担です。駐車監視中は、車の常時電源を使うので、コムテックのマニュアルも、毎日乗らない人や、一回の走行時間が短い人は、バッテリーが上がるおそれがあるので、使用を控えるよう案内しています。オーディオやナビなど、電装品が多い車は、特に余裕を見ておいたほうが安心です。
対策としては、電圧が下がると自動で電源を切る配線ユニットを使う、走行中に充電して駐車中はそれを使う外付けのバックアップ電源を付ける、という方法があります。普段あまり乗らない車なら、駐車監視を付けないという選択も、現実的です。
SDカードは消耗品
ドラレコは、常に録画しているので、microSDカードに、書き込みと読み出しが繰り返されます。ホンダの公式サポートは、エラーを防ぐために、定期的にフォーマットするよう案内しています。JVCケンウッドも、カードは消耗品で寿命があり、エラーが出たら交換するよう案内しています。常時録画向けの、高耐久カードもあります(キオクシアのEXCERIA HIGH ENDURANCEなど)。フォーマットの頻度や、対応する容量は、機種ごとに違うので、取扱説明書で確認してください。
付ける場所と、電源の取り方
取り付け位置は、フロントガラスの上端から20%以内に収めるのが、保安基準で決まっています(ほかにも規定があり、車の種類で範囲が違います)。ただ、基準の範囲内でも、使いにくい場所はあります。たとえば、ワイパーが拭く範囲の外に付けると、雨の日に、肝心の映像が雨粒だらけになります。ルームミラーの裏なら安心とも限りません。車によっては、衝突被害軽減ブレーキなどのカメラやセンサーが、その周りにあり、近くに付けてはいけない範囲が決まっていることがあります。車の取扱説明書で、必ず確認してください。
| 電源の取り方 | 特徴 |
| シガーソケット | 簡単。エンジンをかけたとき(またはACCオン)だけ電源が入るので、駐車監視はできない |
| ヒューズボックスから | 常時電源を取れるので、駐車監視に使える。配線を、ダッシュボードの裏やピラーの中に通す手間がかかる |
| ルームミラー裏から | 車種によっては、ミラー裏のカプラーから電源を取れる。配線の手間が少ないが、ドラレコと車種の両方の適合確認が必要 |
配線をピラーの内側に通す作業には、エアバッグが入っている車種の注意点もあります。自分で付けるのが不安なら、取付店に頼んだほうが確実です。配線をきれいに隠す手順などは、DIYラボの取り付け解説が参考になります。
通販で探すなら
メーカー名と、前後2カメラなどの条件を入れて検索すると、絞り込みやすいです。取付位置や電源の取り方は、車種で変わるので、買う前に、ドラレコの対応と、自分の車の取扱説明書を、見比べておいてください。
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車高の落とし方で悩んでいる人は、車高調の選び方も読んでみてください。イベントで実車を見ると、取付位置の参考になります。開催が近いイベントはこちらです。
※駐車監視の仕組み、取付位置、電源の取り方は、DIYラボ(駐車監視)、同(取り付け位置)、同(電源)の解説を参考にしています。バッテリー負荷に関する注意は、コムテックのマニュアル、SDカードに関する案内は、ホンダの公式サポートとJVCケンウッドの資料によります(2026年10月確認)。