タイヤの選び方|サイズ確認から種類・性能・交換時期まで初心者向けガイド
タイヤは、車と路面をつなぐ部品です。「サイズ → 種類 → 性能」の順に絞り込めば、迷いにくくなります。
この記事のポイント
ブリヂストンの資料では、自動車製作者が指定した標準タイヤまたはオプションタイヤの使用が基本とされています。まず純正サイズと荷重指数を確認し、使う季節・路面に合った種類を選び、性能はラベルなどの表示で確認します。
手順1:適合サイズを確認する
純正サイズの確認方法
まず、いま履いているタイヤの側面で、サイズ表記(例:195/65R15 91H)を確認します。純正サイズと指定空気圧は、運転席ドアの開口部などのラベル、取扱説明書、メーカーの公式サイトでも確認できます(車のタイヤサイズの調べ方)。
サイズを変えるとき
理由がなければ、純正サイズがいちばん無理のない選択です。サイズを変えたいときは、外径、荷重指数、フェンダーからのはみ出しなどを確認します。保安基準の条文に沿った解説はタイヤサイズ変更は車検に通る?、外径をそろえる考え方はインチアップ・インチダウンの外径合わせにまとめています。
荷重指数は、純正と同じかそれ以上に
保安基準(細目告示 第167条第4項)では、タイヤに加わる荷重が、タイヤの負荷能力以下であることとされています。荷重指数は、純正と同じか、それ以上を選びます(タイヤ側面の表記の見方)。
手順2:季節・使い方で種類を選ぶ
夏用・冬用・オールシーズン
| 種類 | 想定される使い方 |
|---|---|
| 夏用タイヤ(ノーマルタイヤ) | 積雪・凍結していない一般路。積雪・凍結路では、冬用タイヤに比べて制動距離が長くなるとされています(ブリヂストンの資料) |
| 冬用タイヤ(スタッドレス) | 積雪路・凍結路。スタッドレス表記またはスノーフレークマークが目印です(国土交通省の資料) |
| オールシーズンタイヤ | ちらつく程度の降雪で、路面と一部接触可能な積雪状況を想定したタイヤとされています(国土交通省の資料) |
雪道を走る可能性がある場合は、スタッドレスタイヤの選び方やオールシーズンタイヤの選び方、規制の内容は冬用タイヤ規制・チェーン規制のまとめをご覧ください。
車の種類に合わせた規格
軽バンなど、商用規格(LT)のタイヤが前提の車もあります。ミニバン・SUVでは、荷重指数やXL規格にも注意します(ミニバン・SUVのタイヤの選び方)。
手順3:重視する性能を決める
ラベルで確認できる2つの性能
夏用の乗用車用タイヤなどでは、燃費に関わる「転がり抵抗性能(AAA〜C)」と、濡れた路面でのグリップを示す「ウェットグリップ性能(a〜d)」が、JATMAのラベリング制度で等級表示されています。乗用車用タイヤで「低燃費タイヤ」と表示できるのは、転がり抵抗係数が9.0以下(A〜AAA)で、ウェットグリップ性能がa〜dの範囲内にあるタイヤです(低燃費タイヤラベリング制度の見方)。
ラベルにない項目はメーカー資料で
摩耗しにくさ、静粛性、乗り心地などは、ラベルでは確認できません。各メーカーの公式サイトの商品説明や仕様で確認しましょう。優先する性能を、1〜2つに絞ると選びやすくなります。
手順4:価格は総額で比べる
タイヤ代と諸費用
ブリヂストンのカタログでは、メーカー希望小売価格に、脱着・組替え・バランス調整の料金は含まれていないと注記されています。タイヤ代に加えて、これらの諸費用や廃タイヤの処分料を合計した総額で比べます(タイヤ交換の費用の内訳)。
購入先
店舗で購入する方法と、ネットで購入して取付店に持ち込む方法があります(ネット購入と持ち込み交換の流れ)。
交換時期の目安
溝の深さ
保安基準(細目告示 第167条第4項)では、四輪の自動車のタイヤの溝は、接地部のいずれの部分でも1.6mm以上の深さが必要です。スリップサインが露出する前に、交換を検討します。
年数
ブリヂストンの資料では、使用開始後5年以上経過したタイヤは点検を受けること、外観上使用できそうに見えても製造後10年経過したタイヤは交換することが勧められています。この年数は、使用期限ではなく目安です。
ひび割れ・傷・膨らみ
亀裂やコード層の露出など、著しい破損のないことも、保安基準の1つです。ひび割れや傷、膨らみがあるときは、販売店で点検を受けてください。詳しくはタイヤの溝・寿命と交換時期で解説しています。
購入前のチェックリスト
- サイズ・荷重指数が、純正と同じか、それ以上か
- 季節・用途に合った種類か
- 製造年週を確認したか(ネット購入では、問い合わせると安心です)
- タイヤ代・脱着・組替え・バランス調整・廃タイヤ処分料の総額はいくらか
- ネットで購入する場合は、取付店への持ち込みの可否と料金は確認したか
- 全車輪を、同一のサイズ・種類・構造・カテゴリーのタイヤにそろえられるか(ブリヂストンの資料での案内)
よくある質問(FAQ)
タイヤは、どの順番で選べばいいですか?
サイズと荷重指数の確認、季節・使い方に合った種類の選択、重視する性能の決定、総額での価格比較、の順がわかりやすいです。
低燃費タイヤの条件は何ですか?
JATMAのガイドラインでは、乗用車用タイヤの場合、転がり抵抗係数が9.0以下(A〜AAA)で、ウェットグリップ性能がa〜dの範囲内にあることです。
タイヤは何年で交換しますか?
ブリヂストンの資料では、使用開始後5年以上で点検、製造後10年経過で交換が勧められています。ただし、使用期限ではなく目安で、保管・使用条件によって異なります。溝は1.6mm以上が保安基準です。
4本とも同じタイヤにそろえる必要がありますか?
ブリヂストンの資料では、全車輪とも、同一のサイズ、種類、構造、カテゴリー(夏用・冬用など)のタイヤを使用するよう案内されています。
雪が降る日があるのですが、何を選べばいいですか?
国土交通省の資料では、路面を覆うほどの積雪路・凍結路では、スタッドレス表記かスノーフレークマークのある冬用タイヤを、全車輪に装着するよう案内されています。使い方に合わせて、販売店に相談してください。
参考リンク・出典(公式サイト)
この記事の内容は、次の公式サイト・公的機関・業界団体・メーカーの公開情報をもとにしています。法令や規格は改正されることがあるため、最新の情報は各サイトで確認してください。以下は外部サイトです。
- ブリヂストン「タイヤを上手に使っていただくために」:タイヤカタログ記載の使用上の注意(PDF)。カタログ改訂で内容やURLが変わることがあります
- 細目告示 第167条(走行装置):国土交通省・PDF。タイヤの溝・負荷能力・空気圧の基準
- 低燃費タイヤ等の普及促進に関する表示ガイドライン(ラベリング制度):JATMA作成・タイヤ公正取引協議会掲載のPDF
- 国土交通省「冬用タイヤの選び方」:冬用タイヤの使用限度・オールシーズンタイヤの想定などを説明した資料(PDF)
- 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA):タイヤの規格・安全に関する情報